こんにちは、Web エンジニアの @kechol です。
今回は スタディサプリの学校向けサービス を開発しているプロダクトチーム(社内通称: スクールチーム)で、千葉県の金谷にて1泊2日の合宿をしてきたレポートをお伝えしたいと思います。
合宿の目的
今回の合宿は、PM・Web エンジニア・デザイナーが参加しており、お互いのことをもっと理解することで、今後のチームの生産性を高めたいという思いがありました。実際に合宿のコンテンツを考えるにあたっては、以下のように目的を言語化しました。
チームとしての相互理解を通して
1. 成果の質を高めるためのアクションを決める
2. プロダクトの品質向上にチーム全体で取り組む
合宿の最初に改めて目的を説明する Product Owner
こうした目的を達成するために、今回の合宿では、1日目に PM とエンジニアのペアプログラミング、2日目にはこの一年間の振り返りを行うこととしました。
合宿の場所
今回は参加者が20名近くおり、開発も行う予定だったため、Wifi と電源の安定していそうな宿から探した結果、千葉県金谷にある まるもさんの合宿プラン がぴったりだったのでほとんど迷わず決めてしまいました。
まるもさんの受付のクマ
事前の問い合わせや当日にも丁寧にご対応いただき、非常に助かりました。ちょっと東京から遠いのが玉にキズですが、おかげ様で当日もほとんどトラブルなく過ごすことができました。
金谷はご飯も美味しかったです。なお、漁港周辺のレストランは水曜日がお休みのところが多かったので気をつけましょう。
1日目のお昼ごはん。あら汁が美味
1日目: ペアプログラミング
1日目のコンテンツは、Web エンジニアの @ojiry が企画したペアプログラミングでした。
今回の企画では、実際にプロダクトが実装されるワークフローをチームメンバーに理解してもらうため、エンジニアと PM・デザイナーでペアとなってもらい、PM・デザイナーに本番にリリースされるプロダクトのコードを書いてもらうことにしました。
ペアとなるエンジニアには、コードを書く PM・デザイナーのナビゲーターとして、基礎的なプログラミングやプロダクトのコードベースについて逐一説明してもらいました。普段エンジニア同士ではでないような質問や、言語化したことのない概念の説明などに四苦八苦していたようです。
ペアプロの様子
今回の合宿では、PM・デザイナーが開発を行うために、事前に開発環境をセットアップし、取り組む Issue を決めてペアプロに臨みました。この事前準備をしっかり行なったおかげで、合宿中の時間はすべてプログラミングにあてることができ、結果的にすべてのペアが予定していた機能を実装することができました。「頭がパンクしそう」という感想が出るほど濃密なインプット/アウトプットの時間となって良かったです。
2日目に行った成果発表では、デモ中に GitHub 上でコードをマージする場面もあり、非常に盛り上がりました。
Approve された Pull Request をマージする様子
非エンジニアがコードを書いて実際にプロダクトにコミットしたことにより、一層プロダクト愛が高まったこと、そしてエンジニアの視点を理解してもらえたこと、同時に 2 つの成果を得られた最高の企画でした!
2日目: タイムライン振り返り
2日目には、Web エンジニアの @mtsmfm が企画したタイムライン振り返りを行いました。
この企画では、アジャイルレトロスペクティブズ に書かれている「タイムライン」という振り返り手法を利用しました。
まず3つのグループに分かれ、今のチームとなってからこれまでの一年半の間に起こった出来事を模造紙に貼り、各々がその時どんなことを考えていて、どんなモチベーションだったのかをシェアしながら感情曲線を書き入れていきました。
メンバーの退職があるとみんなのモチベ下がるよね、とか、リリースがあっても嬉しくない時はなんでだったんだろうとか、時系列の出来事と照らし合わせて振り返ることで、各々が各々の立場でどういったことを考えていたのかが理解でき、とても有意義でした。また比較的新しいメンバーにとっては、チームの歴史が可視化されること自体も意味あるものだったという声もありました。
感情曲線の発表の様子
その後、チームをより良い状態に持っていくためのアイデアを各グループで出し合いました。アイデアに誰かのアイデアを付け足す手法を取り入れたことで、アイデアがどんどん出てきて新鮮でした。最後はグループの中で出たもっとも良いアイデアを全体でシェアし合いました。
A4 の紙にそれぞれのアイデアを書き足していきました
過去を俯瞰的に整理して棚卸し、次へのアクションをみんなで決めたことで、チームが今どういう状態にあるのかを理解でき、またチームをより良くしていこうという前向きな意識をチーム全体で持てたことは大きな成果だったと思います。振り返りのカタを自分たちなりに昇華して実施できたという意味でも最高の企画でした!
合宿中は、他にも FFS という性格・行動パターンについての分析をチーム内でシェアしあったり、夜の懇親会で盛り上がったりと盛り沢山のコンテンツでした。
懇親会中も開発を続けている人もちらほら。
自分たちで目的に沿ったコンテンツを考えて実施することで、普段とは一味違う体験のできる合宿とできたのではないかと思っています。これからもこうしたアクティビティを通してチームメンバーの関係性を大事にしつつ、一丸となってプロダクト開発に邁進していきます!