Engineering Manager の @ohbarye です。
このたび"Quipper Web Engineer 東京オフィス採用面接ガイド"を Quipper Handbook*1 の一部として公開しました。
Quipper Web Engineer 東京オフィス採用面接ガイド
(2019-10-09 追記: Quipper iOS Engineer 東京オフィス採用面接ガイド も公開しました!)
(2020-01-16 追記: Quipper Android Engineer 東京オフィス採用面接ガイド も公開しました!)
本記事では同ガイドについてご紹介させてください。
採用面接ガイドとは?
Quipper東京オフィスで行っている採用プロセスについてより多くの方に知っていただくためのドキュメントです。とりわけ面接に訪れる方を読者として想定しており、候補者には面接の日程調整時に併せて同ガイドが送付されます。
公開した目的について同ガイドから引用します。端的に言うなれば「面接をより良くしたい。候補者と Quipper の両方にとって」。これに尽きます。
Quipperの採用チームは「ミスマッチこそが採用活動における最大の失敗」と考えます。採用プロセスを通じてこれを避け、応募者とQuipper双方にとって最良の結果を得ることを目指します。そのためには面接において以下が達成されるべきと考えています。
- 面接において応募者に高いパフォーマンスを発揮してもらうこと
- 面接がより効率的で有意義なものになること
- 面接の場でお互いをより深く理解できること
産まれた背景
Quipper東京オフィスではWeb Engineer採用をチームで行っています。チームは採用活動において書類選考や面接を行うだけでなく一連のプロセスを定期的に振り返り、改善に努めています。
このチームで採用面接について振り返る中で以下のような課題が挙げられました。
- 面接においてこちらの期待することを説明するのに時間を使いすぎてしまう
- 面接において特定の説明を毎回機械的に繰り返している
これでは、せっかく時間を割いていただいたにもかかわらずお互いを知る時間として有意義でなくなってしまいます。
こうした課題を解決するために考えたのが、事前に面接について候補者にドキュメントでもって説明するという案でした。*2
採用に関する議論も GitHub issues で行っています
このアイデアについて数日の間で議論し、実装し、デプロイした、という経緯になります。ちなみに Handbook の更新は GitHub の public repository 上で Pull Request にて行っています。(今回の例)
Google re:Work
同ガイドの作成とは別に、改善の一環として Google re:Work*3 と我々の採用プロセスの差分を洗い出し、必要と考えたものは取り入れるという活動を行っています。
若干確証バイアス気味ではありますが、Google re:Work の中でもこのアイデアに類するものを見つけ、追認された心持ちです。
調査の結果、面接で期待されていることや面接準備の方法を応募者に十分に説明することで、採用プロセスが公正に実施されているという印象を高められることがわかっています。
Google re:Work - 有意義な応募者体験を提供する の「応募者に面接準備をしてもらう」より
しかし強調しておきたいのは、採用チームはこの活動を"正解"だとはまだ考えていないということです。たとえ Google がベストプラクティスだと言っても弊社にはそぐわない、そんなことはいくらでも起き得ると考えています。
実験的な取り組みはもしかしたらマイナスに働くかもしれない。それでも現時点でのベストだと考えて実践していき、失敗とわかれば revert する、そういう勇気を持った採用チームを目指しています。
今後の予定
当面は二次面接およびVP of Engineering面接に関する記述を増やす想定です。(2019-10-29 追記: 二次面接およびVP of Engineering面接に関する記述も追記済です)
また、この面接ガイドに"完成"は無いと考えています。採用活動を経る中で定期的な振り返りを実践し、同ガイドを継続的に改善していくつもりです。
得られた知見についてはこうした形で社外にも随時共有していきますので今後も Quipper をよろしくお願いします。