こんにちは。10月にAndroidエンジニアとしてジョインした@morux2です。スタディサプリ中学講座の開発に携わっています。今回はオンボーディングの締めくくりとして、チームに抱いた率直な印象をお伝えできればと思います。
1. オープンコミュニケーション
チームにジョインして初めに驚いたことは、基本的なコミュニケーションが中学講座(通称 : tara)の開発者全体のチャンネルで行われることです。特定の個人やプラットフォームに閉じた相談や質問であっても、オープンに話せる内容は全てここで会話されます。またオンライン会議もtara-devs-ja*1のhuddleチャンネルで行うことがほとんどです。
tara-devs-jaには現在147名のメンバーが所属しています。主に会話しているのはiOS/Android/Webの開発者約30名です。
Android開発者に閉じた会話やオンボーディングがtara-devs-jaのチャンネルで行われている様子
さらに質問や相談だけでなく、tara-devs-jaにスレッドを立ててWorking Out Loud*2を行う場合もあります。
実際にオープンコミュニケーションで得られた恩恵の例を示します。
- 同時期にジョインした方のWorking Out Loudを見てドメイン知識のキャッチアップの参考にした
- 自身が招集されていない会議に乱入して知見を共有することができた
- 自身のslackでの言動をマネージャーの方々が把握してくださり、ポジティブなフィードバックをいただいた
最初はオープンな場での質問や相談のハードルが高かったですが、これらのポジティブな体験を通して徐々に慣れていくことができました。さらに過去ブログの記事から、オープンコミュニケーションが意図的に文化醸成されていることがわかり、非常に納得感がありました。
2. ポジティブフィードバック
2つ目に驚いたのは、ポジティブな言葉やリアクションが多く飛び交っているということでした。実際にslackで:nice
と入力すると、豊富な絵文字が表示されます。
実際に絵文字をもらって嬉しかった例を3つ紹介します。
- 質問をした時にナイスイシューを押してもらえたので、質問や相談をするハードルが下がった
- バグを起票したらナイスCat!*3を押してもらえたので、軽微な違和感でも共有しようと思えた
- ユーザーインタビューやブログ執筆に挙手したらナイスTryを押してもらえたので、挑戦する勇気が出た
絵文字をもらう(褒められる)ともちろん嬉しいですし、絵文字を押すという手軽さで自分も他者に対してナイスを表明できることが素敵だと思いました。もちろん絵文字だけでなく、ポジティブなフィードバックを言語化していただく機会も多いと感じています。こちらも過去のブログ記事にあるように、大切に育まれている文化であると実感しました。
3. オーナーシップ
最後に驚いたのは、絶対的なリーダーが存在しないということです。スクラムマスターやエンジニアリングマネージャーはあくまでも意思決定のサポートをするイメージで、意思決定者ではありません。メンバー全員がユーザーやチームのことを考え、最善だと思う行動を選択しています。
普段の開発の様子からオーナーシップを実感した例を示します。
- オンボーディングのメンターだけでなく、チーム全体が自身の受け入れを気にかけてくださり、会議招集やコンテキストの共有などを行ってくださった
- 誰かが高難度のタスクに挑戦している時、チームメンバーが自主的にヘルプをしていた
- チームの課題や困りごとを見つけた人が問題提起や解決へのアクションを起こしていた
実際にチームメンバーの行動から影響を受け、自身に以下のような変化がありました。
- 自身の意見を持ち表明する癖がついた
- 個人ではなくチームのパフォーマンス最大化を意識してタスクの選択をするようになった
- 自分本位ではなくチームに足りていないスキルや知識を獲得したいと思うようになった
オーナーシップはスタディサプリ開発チームのアイデンティティ*4として掲げられており、文化として浸透しています。
さいごに
今回はチームの印象的だった文化3つを紹介しました。ある日@chaspyさんに「事業を成長・拡大させていく中で、自分が良いと思ったチームの文化が維持されるのか不安である」と相談をしたところ、「文化は自身にとってコントロール不可能なものではなく、1人1人の行動で醸成・成長させることができる」と教えていただきました。私もWorking Out Loudを実践したり、相手に対してナイスを表明するところから少しずつ行動を起こしてみようと思います。
スタディサプリでは、一緒に最高のプロダクトを作っていってくれる仲間を募集しています! 少しでもご興味がある方はこちらのページからご連絡ください!
*1:QuipperのSlack workspaceはGlobalなのでjaとsuffixが付いています
*2:Working Out Loud: Better For You, Better For The Firm
*3:おそらくナイスcatchの略、もしかしたら😺かもしれません
*4:こちらのスライドはQuipper handbookからアクセス可能です